* ひとまずご挨拶 *
……忘れられた頃にひっそりと登場の主催、かずはです。
おかげさまを持ちまして「Crossover* Clover」、無事に開催終了いたしました。
当日ご参加くださいました皆様、影から応援してくださいました皆様、イベントが良い思い出になっているとしたら、それは皆様ご自身のお力によるものです。関わってくださったすべての方々、本当にありがとうございました。
不慣れな主催だったため、実はいろいろと不手際も至らぬ点もあったのですが、ほとんどを勢いで乗り切って終了まで漕ぎ着けてしまいました。この際ですので、すべて終わってしまったこと、と開き直り、ここに主催の記憶部屋、兼、土下座部屋を開設させていただきました。どうぞ皆様、笑い話の種にでもして、さらりと水に流してやってくださいませ。

* 今だからできる話 *
* 準備編
1 * 透けない
あまり知られていない第一弾の白黒のチラシ。100部しかないんですから当たり前。実はこのチラシ、サークルカットを保護するため裏に黒ベタが入っていた。当然、トレースの光も通すわけがない。 使い物にならないと指摘されて気づいて没になり、代わりに新しくカラー版を制作。この指摘がなければ豆キャラ仕様のカラーチラシは誕生していなかった。
2 * 足らない
イベント告知期間中、唯一の大イベント「夏コミ」 。もちろん主催もゲームジャンル開催の前日はチラシ配布。天気は大雨でしたが。……手分けして撒き始めて数十分後、手元には一枚もチラシが残っておらず、しばし呆然……要するに、この一大仕事に持ち込み枚数計算を間違えた。
3 * 重くて痛い
紙というのはまとまるととても重いもの。カラーチラシ刷り上り翌日、その日は池袋アニメイトで白花文庫発売記念のサイン会。ここで配らねばいつ配る、と、担いで出かけた数百枚。(受け渡し分込み)サイン待ちの数時間が地獄でした。しかし更なる地獄は先生に握手を求めた瞬間、腕が取れるかと……。
4 * それは大阪
イベント開催約一ヶ月前。周囲には余裕があるフリをして大阪までオンリー遠征していた主催。大阪イベント前日の夜、難波の宿から大阪日本橋の電気街を徒歩で縦断し、好きしょ発祥の地を拝みに行く。まだ電気の点いていた社屋を見上げ、両手を合わせてイベント守護祈願。危険人物。
5 * 限界に挑戦
ちょっと好きしょで同人チェック入れてる方ならご存知かとは思うのですが、主催は真七のヒト。イベント主催に当たって最大の難関……それは、真七好きの自分との戦い。曲がりなりにもオールカップリングのイベントをやろうというのに、空直真七に主催の意識が偏っていたらまずかろうと。いかにカップリング色の薄い、色気のない、かつ見栄えのする販促物を作るか、それが主催への最大の課題。そして、苦悩した結果の生産物があれらの「豆」。思ったより好評だった。……でもパンフの表紙はちょっとズルをした(苦笑)
* 企画編
1 * 没った企画
「好きしょ句コンテスト」「好きしょな替え歌ノート設置」「らくがきノート設置」「寄せ書きポスターその場で制作1点もの」「場内探検スタンプラリー」「写真撮影用巨大背景」「あら、あんなところに怪盗が」「お客さんインタビュー」「カラオケ大会」「ジャンケン大会」「オークション」「イベント限定トレカ」「イメージソング制作」……なんて救いようのないものばかりを……実はスタッフも知らないものが多々。
2 * 増えた企画
何を隠そう、当日行われた「企画制作品(タペストリー)のご紹介」……突発です。主催の目の端っこのほうで動いていたものが、主催の目を盗んで本当に決行された。「止めないよー」と笑って言った覚えはあるんですが、冗談だと思っていたのは主催だけだった模様。しかし盛り上がっていたので良しとする。
3 * 見せモノ
別名晒し者。抽選会〜ビンゴ大会開催中の主催のこと。アシスタントを横に置く予定が、なぜか誰もいなくなっていた状態のことを言う。誰か隣で突っ込んでくれと密かに心の中で思っていた。寂しさとボキャブラリー不足で途中から壊れてきていたことに何人が気づいていただろうか。実は本気で少し怯えていた。
4 * 戴きモノ
今回出した景品の約半分のこと。ご提供くださいました方には、心より感謝いたしますとともに、御礼申し上げます……したいので、名前が上がらない方はどうぞご申告下さい。(無礼者)
5 * BGM
イベント準備で一番面倒だったのがこれ。何で最近のCDはコピーコントロールなんだ、レーベルゲートにしろと憤慨しつつ、アンケートにあった曲はほとんど回収。データにして115曲。主催は集めるのに必死で直前まで気づかなかったが、そんなに流せるほどイベント時間は長くない。
6 * 実力テスト
えー……テスト景品ラミカは全26種、ランダムパック。テストは本気で悩んでいただければわかる問題と、知らなければカンで答えるしかない問題とが半々でしたが、予想より平均点は低かった模様。これでも選択問題と一般問題増やしたのに……と、作成担当者が呟いていた。ケアレスミスも多し。一つも出なかった満点景品は、タペストリー絵10種コンプのポストカードセットだったのだが、レポ募集のプレゼントになってしまった。
* 運営編
1 * あー、忘れたー!
実はいろいろと忘れていた。まず朝、コスプレイヤーさんにお渡しする注意事項の紙を忘れる。さらに記入用の筆記用具を忘れ、登録受付開始時に大騒ぎする。さらにカメラ登録の受付を始めたあたりで主催本人が登録料を貰い忘れていた。仕方ないので、そのまま貰わないことに変更する。ついでに言うなら、テストの答案と一緒に配るはずだった答えもうっかり配り忘れる。忘れっぱなし。ごめんなさい。
おまけに忘れたのは今回主催の持ち込み品の中で目玉商品の予定の「竹ぼうき」を自宅に。本部にずっといたおばはんは、開場前にいなくなる予定だった主催の母。実は朝、暇そうだったので竹ぼうきを買いに行ってもらったら、そのまま居座られた。
2 * これは半分は計算のうち
販売物チェックスタッフの巡回を、低年齢サークルのみチェックの巡回に変更。他のサークルさんへの質問チェックをやめました。どこも販売準備でごたついていたのが理由の半分。でも油断は禁物、通りすがりに販売準備段階のスペース内チェックはしていたんですよー? 実はいくつか、追加チェックサークルも。
3 * 追加イス
あちこちで「ない」とのお声が。大変申し訳ございませんでした。申告いただいたサークルさんに関しては主催自らイス担いでお持ちいたしましたが、申告しなかったサークルさん、いたんでしょうか…(滝汗)
4 * 登録諸事情
広報関係には必ず当日の必須持ち物「年齢の確認できる証明証」とあったんですが、それでもやはりどこかからやって来られる、知らなかったお嬢様、お忘れになったお兄様。お怒りになられてもお困りになられても、今日のアナタは15歳以下です、とさせていただきました。証明証なくても参加は出来ましたので、悔しかったかもしれませんが、ご協力をありがとうございました。
5 * ご来賓
本部内で葛藤していた主催に、外回り担当が質問にやってきた。「付き添いで来ているお母様はロビーで休んでいただいてもいいですか」。一応特例で「どうぞ」と申し上げました。わざわざご苦労様でございました。うちのおかんを話し相手に派遣すべきだったかと今、ふと思う。
6 * ぐるぐる
当日のBGM用に発掘した曲のうち、PCに入れて行かなかった曲が数曲。うちの一曲が、前日準備の主催宅で流れていた「サトミタダシ薬局店のうた」…わかる人にはわかってしまうこの曲、当日も主催の頭から離れず、気づくと口から垂れ流されていた恐ろしい一曲。
7 * 販促用
委託販売スペースに販促用のボードの展示ができた、ということを知っている人は数少ないはず。ボード展示ができたのはほんとにごくわずかの時間だけでした。委託サークル様には申し訳ないことになってしまいましたが、ご提供いただいたボードはビンゴの景品として、どなたかの元へ贈られました。
* 後日編
1 * 資材の山
イベントを一回主催すると、普段なら使わないような資材・機材が部屋に山積みになる。パスケース、マグネット、ビニールパック、電卓数個…この先、同じことをやるならともかく、やる気がない場合はまったく無用の長物と貸してしまうこのモノ達、未だ幅を利かせていてとても邪魔。そこのイベント企画者さん、何か必要なら聞いてください、ある物なら貸しますよっ!買うと勿体無いですよ! ……邪魔と言いつつ、あげると言わないところがセコい。
2 * 貢がれモノ
主催さんは何やらいろいろと貰い物をしました。お菓子とか、グッズとか…預金残高は減りましたが、精神的に懐はとても暖かいです。お菓子、疲れた体に甘いものが大変美味しかったです。ヘタレた主催にお気遣いありがとうございます。そしてやはり「楽しかったです」とのお言葉は嬉しいものですね。……え?「またやって下さい」? それは……どうでしょうかねぇ(汗)
3 * 戦利品
オンリーと言えば、いつもその地方には来られないサークルさんまでが遠征して来られたりする凄いイベント。「うわー、こんな所から直参!」と事前にチェックを入れ、「今更、失敗なんて出来ないわー」と密かにプレッシャーになっていたりもしたあのサークルさん、このサークルさん。主催は全部行き損なった。今回の戦利品は、2サークル2冊……身内。(泣)
4 * 数えてみよう
余裕を見てパンフを300発注しました。さらに余部サービスがついて実際は330納品されています。イベント開催後、大きい箱から小さい箱に移し変えるついでに、残りの部数を数えてみましたら、140…? 確か、当日の動員数は150人と計算していた気がする。「倍、刷っておけ」というスタッフの言葉がなかったら、途中で足りなくなっていたらしい。でも倍は刷りすぎだった。
 
* 主催編
1 * イベント開催
告知段階からひとつ、自分に言い聞かせていたことがある。「主催さんが不安そうにしていると、参加される方はもっと不安になります」と。そんなお言葉だったと思う。サイト管理をお願いしたポプリさんからいただいた課題……というか教訓のようなもの。それ以来、とにかくイベントが終わるまでは、出来うる限り一般の方には「裏の事情」や「迷い」を見せるまい、と。目指すは「非個性」。ところどころボロは出ていたものの、ある意味イベント主催者の「かずは」と、いつもの「かずは」は、似て非なる別人でした。
2 * 覚悟
イベントと名のつくものには、必ずどこかにトラブルがくっついてくるもので、どこから湧いてくるかは、はっきり言って予測のしようもございません。今回大きなトラブルはなかったけれど、主催の目の届かない場所では小さなトラブルがきっといくつもあったことでしょう。「自由」と「自分勝手」は違うと理解していても、無意識に行動が裏切ってしまうこともある。主催側でいろいろと対応策を講じるのにもやはり限界はあって、そもそも規制をかけすぎるとイベント自体の「楽しさ」が死んでしまう。だからこそ主催に必要なのは「何があっても自分が責任を取る」という覚悟。だからどの申請書の記載欄にも「責任者」と書いてあるんです。逆に言えば、それさえあれば注意事項は最低限で良いということ。主催のレベルが如実にわかる部分です。

Crossover* Clover 2003